必要と判断されれば開封し、不審物が入っていれば警察に通報。東京税関は今月も「パソコンの部品」と偽った液体の麻薬や、ラー油に似せて赤く着色した覚醒剤を見破った。ハンプ容疑者の小包も東京税関が成田空港で見つけ、警視庁に通報した。
密輸では、国際宅配便ではなく国際スピード郵便(EMS)が使われるケースが目立つ。国際宅配便は税関に申告が必要だが、EMSは「郵便物」扱いのため、輸入者の申告が不要なことが原因とみられる。だが「検査のレベルはどちらも同じで、小手先の隠蔽では、税関の検査をごまかすことはできない」(税関関係者)という。