厳しい禁煙条例が施行された6月1日に屋外のカフェでたばこを吸う客=北京(ロイター)【拡大】
「受動喫煙の問題が存在するのは事実ですから、これを検討するのは良いことです」と断った上で「正直言ってバカバカしい議論をしているなと感じていました」と呆れ気味に話す。「委員の大半が医療・医学の専門家で、観光業や飲食業の専門家はいない。東京五輪で来日観光客が増えることを意識していながら、おかしな話だ」と語気を強める。
飲食、旅館、旅行業、医師会、消費者団体、主婦連合会など10団体から意見聴取が行われ、その半数以上が罰則付きの条例制定に慎重な立場を示したが、「聴取した意見を無視するのも採用するのも委員の胸先三寸です。意見聴取で呼んだことが免罪符にはなりません」と憤る。
「医療関係者の主張にも傾聴に値する部分があると思います。しかし、外国人の喫煙者をまったく無視して、たばこの害悪だけを議論するのが“おもてなし”の議論ですか。委員の大半が一方に偏ってしまったらまともな議論はできません。無駄な検討会に税金を使ったことにもセンスが感じられない」
当初提言を取りまとめて終了するはずだった第5回検討会が紛糾した際、安念座長は「禁煙派、アンチ禁煙派の議論は太平洋の両岸から射程300キロくらいの大砲を撃ってるというイメージ」と嘆息。喫煙者、非喫煙者の共生を模索する動きは見られなかった。