岸博幸氏に聞く都受動喫煙防止対策検討会 「委員構成に問題」「分煙を広める契機に」 (3/4ページ)

2015.7.15 12:00

厳しい禁煙条例が施行された6月1日に屋外のカフェでたばこを吸う客=北京(ロイター)

厳しい禁煙条例が施行された6月1日に屋外のカフェでたばこを吸う客=北京(ロイター)【拡大】

「分煙」価値観、五輪契機に世界へ

 20年近く前から五輪開催が決定した都市が受動喫煙防止策で罰則付きの法令があったことを根拠に、条例推進派は「国際的に恥をばらまく」などと罰則付き条例化の早期制定を強く求めてきた。この意見に岸氏は異議を唱える。

 「世界の常識として屋内の喫煙規制は当然厳しいですよ。ただ屋外に関しては基本的に規制がない」と指摘。「あたかも過去の五輪では屋外も含めて全面禁煙したかのように伝わっている。実際には屋外は規制していないのに」と不信感を募らせる。

 2008年に五輪を開催した北京では、開催年に医療・教育施設での禁煙と官公庁・飲食店などでの分煙を定めた条例を制定。今年6月に職場など屋内での喫煙を全面的に禁止する世界的にも厳しい内容の条例が施行された。

 2022年の冬季五輪招致に向けた取り組みというが、早くも施行1カ月で「屋外喫煙が増えただけ」という批判が出たほか、中国のネットユーザーもさまざまな反応を示した。人気ミニブログ・微博(ウェイボー)では「厳しすぎて失敗する」という懐疑的な見方に加えて、「日本の喫煙マナーは素晴らしい」と予期しなかった声も上がった。

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