箱崎地区の熱供給センターでは、隅田川から取水した河川熱を活用している=東京都中央区【拡大】
その結果、販売熱量を投入した1次エネルギーで割った「1次エネルギー換算COP」は15年1~6月が1.19となり、13年1~6月のリニューアル前に比べて20%向上した。
山川マネージャーは「最新鋭のシステムの導入に加え、時々刻々と変化する隅田川に呼応して上手に運用し、再生可能エネルギーの潜在力を最大限に生かすことが重要」と話している。
国際エネルギー機関(IEA)では、ヒートポンプをはじめとして太陽熱、コージェネレーション(熱電併給)、蓄熱の4技術は、建物分野の二酸化炭素(CO2)削減に大きく寄与すると指摘。空調・給湯用途への4技術の導入によって、50年には全世界で20億トンのCO2削減が可能で、このうちヒートポンプが6割以上をカバーするとしている。一方、国のエネルギー基本計画では、河川熱や太陽熱、地中熱など再生可能エネルギーの利用促進を提唱している。(伊藤俊祐)
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【用語解説】ヒートポンプ
少ない投入エネルギーで、空気中などから熱をかき集めて、大きな熱エネルギーとして利用する技術。投入した電力の3~6倍の熱を作ることができる。箱崎地区では、夜間の系統電力で製造した熱を氷や水に蓄えて昼間に使用する蓄熱式システムを組み合わせ、環境性や経済性、安定性を追求したシステムを構築している。