JR東日本の変電所(右)の敷地内でケーブルが焼損していた=28日、東京都品川区【拡大】
JR東では今月、ケーブル火災による大規模な輸送障害が3件続発した。18日に立川市の高架下でケーブルが燃え青梅線などが終電まで運休。22日に中野区で線路沿いのケーブルが焼け、1時間以上にわたって運転を見合わせた。27日には、渋谷区の山手線の線路脇2カ所で、ケーブルカバーなどが燃え、約5万1千人の乗客が影響を受けた。
これまで出火したケーブルは、トラブル前の定期点検でも異常はなく、警視庁は自然発火と放火の両面で調べている。
渋谷の火災では、ケーブルを覆うプラスチック製カバーが2カ所同時に燃えていることなどから、放火の可能性が浮上していた。現場の状況などから、ペットボトルなどに入れた可燃性の液体をかけて何者かが放火した可能性があるが、捜査関係者によると、油成分などは検出されていないといい、慎重に調べている。