【飛び立つミャンマー】高橋昭雄東大教授の農村見聞録(30) (4/4ページ)

2015.10.2 05:00

ミャンマー農民発展党党首のチョースワーソー氏(左、右は筆者)=8月、ヤンゴン市東ダゴン郡の同氏の自宅兼事務所にて

ミャンマー農民発展党党首のチョースワーソー氏(左、右は筆者)=8月、ヤンゴン市東ダゴン郡の同氏の自宅兼事務所にて【拡大】

 またソートゥン氏自身が、フェイスブックで「俺が大統領になる」と言ったり、そのためか彼の出資するFarmer Exchangeという金融機関に強盗が入ったりと、何かと物議をかもす人物でもある。

 F1ハイブリッド米を無理やり普及させようとしたり、首都の周りで大統領に見せるためだけに機械化を行ったりする現在の農業潅漑(かんがい)大臣に、両名とも非常に批判的である。ソートゥン氏は、自分が大統領になったらまずは同大臣を罷免すると言う。

 働きかける対象を国民の7割が居住する農村部にすることは正しい判断であるが、両組織とも「農民」だけを掲げており、村の半数は「非農民」であることを忘れてはいないだろうか。また農民は貧困だからまず資金が必要だ、というのも認識不足である。長い間、国家に抑圧され搾取されてきたと考える農民たちが求めるのは、まず民主化である。NLDが農村部でも圧倒的支持を集めている理由もここにある。

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