ビッグデータ用いたシステム毒性学 加熱式たばこ「iQOS」開発に寄与 (2/4ページ)

2015.10.9 15:35

パネルディスカッションで発言者の意見に耳を傾けるマニュエル・C・パイチュ博士

パネルディスカッションで発言者の意見に耳を傾けるマニュエル・C・パイチュ博士【拡大】

  • 「iQOS」を手にするマニュエル・C・パイチュ博士

 プライバシーの問題も課題として挙がった。臨床データについては、特定の状況においてのみアクセスできるようにすべきとし、個人のプライバシーはビジネスや法的な理由よりも優先されるとした。

 今後もデータは急速に増え続けることが見込まれ、ビッグデータによる科学分野の革命は緒についたばかりとの見通しを示し、ディスカッションは締めくくられた。

喫煙により遠く、禁煙により近く

 臨床試験や実験で集めたビッグデータを統合し、物質などの生物への悪影響を研究するシステム毒性学の専門家、パイチュ博士がプレゼンテーションを行った。

 パイチュ博士がチーフサイエンティフィックオフィサーを務めるフィリップモリスは、従来の紙巻きたばこよりもリスクの少ない可能性のある代替製品として、加熱式たばこ「iQOS(アイコス)」を今年9月に発売した。加熱する温度を抑えることで発生する蒸気に含まれる有害性成分を大幅に抑えることに成功したという。

 ニコチンを残したことが電子たばことは違う。依存性はあるものの、ニコチンは喫煙が引き起こす疾病の主な原因ではないとされる。たばこをやめたくてもやめられない喫煙者にも受け入れられる代替製品になり得るとしている。

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