ビッグデータ用いたシステム毒性学 加熱式たばこ「iQOS」開発に寄与 (3/4ページ)

2015.10.9 15:35

パネルディスカッションで発言者の意見に耳を傾けるマニュエル・C・パイチュ博士

パネルディスカッションで発言者の意見に耳を傾けるマニュエル・C・パイチュ博士【拡大】

  • 「iQOS」を手にするマニュエル・C・パイチュ博士

 iQOSの開発に寄与したのがビッグデータを用いたシステム毒性学だった。フィリップモリスのシステム毒性学は物質の曝露が疾病にどうつながるのかという因果関係の概念から生まれたものという。研究に使われる動物の数が減らせるという利点もある。

 同社は、従来の毒性学の方法論に加えて、実験を通して集めた分子データ、細胞データ、生理学データなど疾病のエンドポイントに至るまで大量のデータを統合し、喫煙で影響を受けた生物ネットワークモデルを5年かけて完成。

 そのうえで従来の紙巻きたばこを続ける人、加熱式たばこに替えた人、禁煙を始めた人の3者のデータを比較することで、「(リスクの面で)喫煙からできるだけ遠く、禁煙にできるだけ近い」(パイチュ博士)製品だという検証を行っている。。

質の良いデータは因果関係

 パイチュ博士は「ディスカッションで『質の良いデータは因果関係、質の悪いデータは相関関係』という言葉が出て刺激を受けた」と話す。システム毒性学の概念が様々な領域に広がっていると感じたからだ。

 そして、リスク低減の実証後には、その事実を広めるために「コミュニケーションできる環境をつくることが大事」とも。発表論文の準備はかなりのところまで進んでいるという。

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