旭化成建材によるくい打ちデータ偽装問題で国土交通省は25日、同社の親会社、旭化成の調査結果をもとに、偽装のあった公共的な建物97件を公表した。千葉県内の商業施設でほぼ全てのくいが偽装されていた例があり、旭化成建材によるデータ偽装の深刻さが浮かび上がった。
国交省が公表したのは、旭化成の調査でデータ偽装が判明した360件のうち、所有者の了解が得られた公共的な建物97件の施設名や所在地。
それによると、千葉県市原市のパソコンショップチェーン店で83本のくいが打たれたが、このうち、くいの先端部分を補強するセメントの量を量る「流量計」で78本分、地盤の固さを測る「電流計」で25本分のデータが偽装されていた。
埼玉県松伏町の町立小学校の屋内運動場と教室棟でも、くい75本中、流量計70本分、電流計4本分でデータ偽装が見つかった。
いずれも、重複分は把握していないというが、少なくともほぼ全てのくいで不正があったことになる。
公表された97件には、網走刑務所や首都大学東京の教室棟のほか、公営住宅、公立小中学校、老人ホームなどの公共施設が含まれている。