大阪府内の暴走族の推移。全国的にも暴走族は激減しているが、大阪・岸和田の「イレブンスリー」は拡大の動きを見せている【拡大】
府警幹部は「来年はさらに多くの若者が集まる可能性が高まっている」とため息をつく。
社会問題だった暴走族
そり込みの入ったリーゼント頭に大型バイク、金色の龍の刺繍(ししゅう)入りの特攻服…。かつて暴走族といえば、こんなスタイルが定番とされていた。
同じ中学・高校出身の少年たちで構成され、厳格な上下関係が存在。「◯◯連合」などのグループ名とともに、「総長」と呼ばれるリーダーが代々受け継がれていくさまは、暴力団さながらだった。
「七夕暴走」に「こいのぼり暴走」、「初日の出暴走」。主に祝日の前日深夜になると、数百台の改造バイクが一斉に繰り出し、全国の幹線道路をわが物顔で走り回った。信号無視は当たり前。彼らにとって交通法規は破るもの、警察は挑発の対象でしかなく、社会問題化していた。
傍若無人の限りを尽くす暴走族に対し、警察の取り締まりも熾烈(しれつ)を極めた。