大阪府内の特殊詐欺の被害状況。「オレオレ詐欺にひっかかりにくい土地柄」という大阪の〝神話〟は崩壊したのか【拡大】
「名義貸しは犯罪です。仮設住宅を購入した方が警察に連れて行かれた」。男は淡々と説明を続け、動揺する女性の心情を見透かしたように、最後にこう付け加えた。
「あなたが逮捕されないためには、保釈金が必要です」
罪の意識にさいなまれた女性は、一連の電話が詐欺グループによるものだと気づかないまま、横浜市内の指定された住所に、2回に分けて計900万円を宅配便で送金した。
一方、女性が現金を送った住所には、別の80代女性が住んでいた。この女性も同じ詐欺グループから電話を受けていた。「(名義貸しの)解決費用を出してくれる人が見つかった。送られてきたら連絡するように」と言い含められており、現金が届くとすぐにグループに連絡。見知らぬ男が自宅を訪れ、カネを受け取り去っていった。
高級外車、南の島でクルージング…
府警は27年11月、八尾市や横浜市の女性らから現金を詐取していたとして、詐欺などの疑いで、FXトレーダー、大崎浩史容疑者(24)=大阪市福島区福島=ら男6人を逮捕した。昨年7月~今年7月、大阪や東京、神奈川など6都府県の高齢者約30人から総額計約4億5千万円をだまし取っていた疑いが持たれている。