札幌駅を発車した寝台特急「カシオペア」の最終列車が、多くの鉄道ファンに見守られながら上野駅に到着した=21日午前、東京都台東区の上野駅(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
26日の北海道新幹線開業に伴い廃止される豪華寝台特急「カシオペア」の最終列車が21日、最後の旅を終え、東京の“北の玄関口”JR上野駅に到着。約17年の歴史にピリオドを打った。「車窓から見えた星空は一生忘れられない」「本当にお疲れさま」。ホームでは大勢の鉄道ファンが出迎え有終の美を見守った。
「ぜいたくな時間でした。もう何も言えません」。午前9時25分、札幌駅を前日出発した上り最終列車が13番線ホームに到着。最終列車から降り立った大阪府池田市の岩田英さん(60)はカシオペアの旅を終え、こみ上げる気持ちを抑えきれない様子。横浜市栄区の主婦、前田史子さん(37)は「車窓からオリオン座と月が見えました。子供たちも一生忘れないと思います」と話した。
ホームでカシオペアを出迎えた福島県白河市の主婦、鈴木ゆり子さん(52)は「普段出会えない人たちとラウンジカーで知り合える。それがこの列車の魅力でした」と名残を惜しんだ。
ホームは鉄道ファンらでごった返し「ありがとう」「おつかれさま」と思い思いに書いたメッセージを掲げる人も。ファンの歓声とカメラのシャッター音が途絶えることはなかった。