講演者のひとりとして、スマートグラスを装着したおなじみの姿で登場した塚本教授。「ウェアラブルはモバイルの進化形」という持論から、流行しているVRヘッドマウントディスプレイや、「攻殻機動隊」に登場する人間の体を機械で置き換える義体などを、自由に着け外しができるウェアラブルとは違ったものと位置づけた。
その上で、ウェアラブルから体内に電子的なデバイスを仕込むインプラントを経て義体化が進み、電脳化へと至って現実が仮想空間と融合するような流れを示し、そこに向けてどのようなテクノロジーの進化が起こるかを語った。
過去に塚本教授は、服に電飾が仕込まれダンスに合わせて輝くようなシステムや、ウェアラブルを使ったゲームが出て来て、子供たちが外で鬼ごっこのようなことをして遊ぶといった“予言”を行った。いずれも現実化に向かって動き出している。外を歩いて楽しむゲームでは、手にスマートフォンを持ち、歩いてポータルをめぐる「Ingress」が人気となり、同じ仕組みを利用した「Pokemon GO」の登場も近い。