熊本県で起きた地震の際、回送中の九州新幹線が熊本市内で脱線した事故で、運輸安全委員会は15日、鉄道事故調査官3人を現地に派遣した。現場で同日、調査を始める。
JR九州によると、列車(6両編成)は14日午後9時26分ごろ、熊本駅から熊本総合車両所に向けて時速約80キロで走行中、運転士が激しい揺れを感じて非常停止させたが、全車両が脱線した。
国土交通省によると、九州新幹線の脱線は初めて。1964年の新幹線開業以来、列車が脱線したのは4例目だが、全車両の脱線は初。
現場は、熊本駅ホームから約1.3キロ南の営業運転で使用する線路上で、復旧の見通しは立っていない。
脱線したのは、レールの内側に平行して設置する「脱線防止ガード」がない場所で、車両には転覆などの大きな被害を防ぐために台車に取り付ける「逸脱防止ストッパ」もなかった。
この列車以外にも複数の列車が駅間に停止したが、乗客は最寄りの駅まで歩くなどして、15日朝までに全員が避難した。