早くも“執行猶予”確信?
だが、その後も声の震えは止まらない。
「報道などによって初めて、収支報告書に虚偽内容が含まれておりましたことが分かり、また公判を欠席いたしましたことを反省いたしますとともに、県民や国民の皆様に…心から謝罪をいたします。誠に申し訳ございませんでした」と再び頭を下げて謝罪した。
そしてこう続けた。
「このような事件を二度と起こさないこと、1人でも多くの方を幸せにすること、他の方に迷惑をかけないことを誓約いたします」
今にも泣き出しそうな声で締めくくった。最後まで涙はこらえきったようだ。
起訴内容を否認している身で「このような事件を二度と起こさない…」と自らの犯罪行為を認めるかのような言葉に続き、「1人でも多くの方を幸せにすること」とは支離滅裂だ。まるで、決して刑務所に入ることはなく、無罪放免か、少なくとも執行猶予判決で“自由”の身となることを確信しているようだ。
判決は7月6日。懲役3年の求刑に対し、裁判所がどう判断するのか注目される。