2月19日からスタートして前期が5月22日まで、後期は6月3日から9月4日まで開催する「フランス国立博物館×DNP ミュージアムラボ フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展」では、4KタブレットやVRヘッドマウントディスプレイ、人の動きを読み取って操作に反映させる技術を取り入れた展示が登場。これまで以上に多彩な方法で作品に迫れる展示が行われている。
メーンとなる展示は、オランダの画家、フェルメールの絵画「地理学者」「天文学者」にも描かれた、17世紀のオランダを代表する工房の作品「ホンディウスの地球儀・天球儀」を始めとした品々。球面に山脈が立体的に形作られた「チュリーの地球儀」も並んでいる。
いずれも、学芸員ですら触れるのに慎重になる貴重品で、一般の人が家や学校にある地球儀のように、回転させて表面を読むような展示は行えない。表面に書かれた文字も読みづらくなっている。DNPではこうした地球儀や天球儀の表面を、500枚ほどの画像データに分割して撮影し、デジタル上でつなぎ合わせて3Dデータ化した。
実物の地球儀や天球儀が展示されたケースの前に設置された4Kタブレットに触れると、そこに映し出された円形の地球儀なり天球儀がぐるぐると回り、見たい場所が現れる。表面の汚れも落とされ、書かれた地図や文字がくっきりと読めるようになっている。任意の場所に関するデータを仕込んでおいて、そこを指し示すと、ディスプレイ上に関連する情報が表示される。