表面に触れると声が出て、国名などを知らせてくれる地球儀なら製造・販売されているが、今回の展示でDNPが使った技術なら、貴重な地球儀や天球儀を、デジタル上で自在に回して見たい場所を確認できる。3Dデジタル化の技術を応用すれば、地球儀に限らず彫刻など立体物のバーチャル展示も行えそうだ。
「フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀」ではこのほか、冊子のページにつけられたマーカーをカメラがとらえると、平台の上にプロジェクションマッピングの手法で、当該のページに関連した情報が投影される展示も実施している。
VRヘッドマウントディスプレイを使った展示では、天球儀を球体の中心から眺めた場合、どのように見えるのかを体験できる。VRヘッドマウントディスプレイを装着して首を振ると、天球に描き出された星座を見上げるように、あるいは見下ろすように鑑賞できる。VRだからできる新しい見せ方と言えそうだ。
マイクロソフトのセンサー技術をつかった展示も。大きなディスプレイの前に立って腕を動かし、指でつかむようにして地球儀を回したり、任意の場所を押したりできる。コントローラーを使わず、自分の手足で地球を動かしている気分を味わえる。
今回の展示をきっかけに、DNPとフランス国立図書館では、文化遺産の新しい展示方法を検討し、日本やフランスでの実現に取り組んでいく。DNP自体もここで培ったノウハウを、日本の文化遺産や美術品の3Dデジタル化に利用し、新しい展示や鑑賞の仕方を企画・提案していく。