性器増大・包茎手術で悪夢 ぼったくり、患部壊死…弱みにつけこむ美容医療の闇 (2/7ページ)

包茎手術など「美容医療」をめぐってトラブルが絶えない。ある男性は性器増大手術としてフィラーと呼ばれる充填剤を注入、患部が壊死して一部を切除する悲劇に見舞われた
包茎手術など「美容医療」をめぐってトラブルが絶えない。ある男性は性器増大手術としてフィラーと呼ばれる充填剤を注入、患部が壊死して一部を切除する悲劇に見舞われた【拡大】

 田中さんは20年以上前に包茎手術を受けており、性器に対するコンプレックスはなかった。ただ、もう少し魅力を高めたいという欲があった。ネットで検索し上位に表示されたのが、ミナミにあるクリニックだったという。

 田中さん「何本くらい注射したらいいの」

 カウンセラー「3~5本くらいですかね。それで物足りないという人もいます」

 そしてカウンセラーが切り出したのが「どうせなら大きい方が」という冒頭の発言。「本来なら注射1本10万円ですが、今日手術をするなら、5本分の値段で10本できますよ」

 この日は話だけに留めておこうと思っていた田中さんも「半額」の誘惑には勝てなかった。即日手術を受け、クリニックの医師から亀頭の皮下にフィラー10本を打たれた。料金は約50万円だった。

 赤黒く変色、強い痛み

 当日は麻酔が効いていたこともあり、痛みはなかった。「少し大きくなったかな」。そんな程度の感覚だったという。しかし、徐々に張り詰めたような圧迫感を感じるようになった。

亀頭は炎症を起こして赤黒く変色していき、強く痛んで眠れない夜もあった