
大手保険会社のコンプライアンス担当者から突然、パワーハラスメントを認定された部長職の男性。飲み会の席で同僚の頭に七味唐辛子を振りかけた―などとする被害証言を踏まえ、諭旨解雇された。部長側は「事実無根」と提訴したが…【拡大】
《「ハゲじじい」「ヅラを取れ」と言う》
《(漫画サザエさんに登場する)波平さんの漫画を描いて椅子に貼る》
なぜそんなことをしたのか。男性の説明はこうだ。
「私もハゲており、互いのコミュニケーションの一部としていた」
2人の良好な関係性を前提とした、日常的な冗談の範囲内だという言い分だ。
行為の正当性を訴えているものもある。
《飲み会の参加者の頭にマヨネーズや七味唐辛子を振りかけ揶(や)揄(ゆ)した》
男性はこの出来事について「同僚が酔って女性社員の胸を触るなどセクハラをした。やめるよう注意したがやめなかったので、やったことだ」としたうえで、「それだけを取り出して非難されるいわれはない」と訴えた。
だが会社は被害証言を重視。男性は即日自宅待機を命じられ、わずか8日後、「職場の秩序を著しく乱した」として、翌日付で諭旨解雇された。
男性は「ほとんどが事実無根か、事実が歪曲(わいきょく)されたものなのに、一方的に解雇された」として、今年4月、地位確認を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
会社側は6月の第1回口頭弁論で請求棄却を求め、全面的に争う姿勢だ。