
視覚障害者が転落したホームで、盲導犬とともに点字ブロックや柱を調べる東京視覚障害者協会の役員=18日、東京都港区の東京メトロ・銀座線の青山一丁目駅【拡大】
とはいえ、国土交通省や障害者団体の要請もあり、東京メトロは着々とホームドアの導入を進めてきた。銀座線も平成29年度に導入工事を始める予定となっている。約90億円を投入し、駅全体の大規模工事が続く渋谷駅と新橋駅を除き、30年度に全面導入する計画だ。33年度には、両駅でも整備される。
「初めて来たが、よくこれまで人が落ちなかったというのが正直な印象だ」。青山一丁目駅の転落事故を受けて18日に同駅を視察した「東京視覚障害者協会」役員の山城完治さん(60)は率直な印象を語った。ホームから転落し列車にはねられた品田さん。同駅のホームドア整備があと2年早ければ、悲惨な事故は起きなかったはずだ。
ネックは、導入コストと乗り入れ鉄道会社との調整
「第一に費用面。次に技術面の問題がある」。国交省鉄道局の担当者はホームドア導入のネックとなっている事情を説明する。
ホームドアの導入コストは1駅当たり数億円から十数億円。東京メトロによると、1路線あたり、総額で90~100億円程度が必要になるという。