国交省の資料によると、視覚障害者がホームから転落した事故は21年度の38件から増え続け、24年度には92件に。26年度は80件だったが、5年前の倍以上だ。視覚障害者以外の事故も合わせた全体では21年度の2442件から増加し続けており、26年度には3673件だった。
相次ぐ事故を受け、国交省は23年度、1日に10万人以上が利用する駅のホームドア設置を鉄道各社に要請。3000人以上の駅でもホームドアか、ホームの内側と外側が分かる点字ブロックの設置を求めた。ホームドアの設置費用の国と自治体で3割強ずつを負担する補助金制度もある。
青山一丁目駅の事故を受け、国交省は26日、鉄道事業者などからなる検討会を開催。銀座線のホームドア設置計画の前倒しなどについて話し合った。東京メトロは「より早期に着工できるよう努力したい」と前向きな姿勢を示している。