
兵庫県明石市が市民から引き取るなどし、保管プールで飼育しているアカミミガメ【拡大】
神戸市立須磨海浜水族園(同市須磨区)は22年、アカミミガメの調査研究を行う施設「亀楽園」を開設。西日本621カ所の川や池で4645匹のカメを捕獲して調査したところ、最も多かったのはアカミミガメで全体の45・2%を占めた。日本固有種のイシガメは10・9%にとどまった。
一方、カメが増えた兵庫県篠山市の篠山城跡では外堀のハスが見られなくなったといい、徳島県鳴門市では特産のレンコンが食い荒らされるなど各地で被害が発生している。
兵庫県加古川市のため池「峠池」でも、20年ごろまではレンコンが自生。冬になると住民らが収穫、おせち料理にして食べていた。ところが、近年はアカミミガメにレンコンの芽を食べられてしまい、ほとんど収穫できなくなったという。
カメポストにカメダイヤル
アカミミガメがここまで猛威を振るうのは、増えすぎた数にも原因がある。
アカミミガメは1950年代後半に輸入が始まったといわれる。北米原産。目の後方に鮮やかな赤色の帯があり、赤い色の耳のように見えることからこの名前が付いた。国内では「ミドリガメ」の名で、縁日やペット店で安価な値段で売られた。チョコレート菓子の景品になると一躍子供たちの人気者に。ピークの1990年代には年間100万匹が輸入された。