
兵庫県明石市が市民から引き取るなどし、保管プールで飼育しているアカミミガメ【拡大】
子供の頃は5~6センチほどの手のひらサイズだが、成長すれば甲羅の長さが30センチ以上にもなる。寿命も30年以上だ。次第に家庭で飼育するのが難しくなり、国内の川や池に捨てられ、繁殖していったのだ。
増えすぎたため明石市は23年度から、市民からの通報を受けてアカミミガメの駆除を行っている。25年度にはカメを引き取る2つの仕組みを整備。飼育できなくなったカメを市民が持ち込む「カメポスト」と、連絡すれば市職員がカメの引き取りで訪問する「カメダイヤル」で、27年度までに291匹が寄せられた。
さらに26年10月には、アカミミガメの悪質な投棄を規制する「あかしの生態系を守る条例」を施行した。飼育者には「指定外来種が逃げ出さないよう適切な施設や設備を用いなければならない」と義務を課し、指定外来種を放つことを禁じた上で、違反者が中止命令などに応じない場合は30万円以下の罰金に処する、と定めた。
市の担当者は「条例制定後は市内のペットショップでアカミミガメの販売が見られなくなった」と打ち明ける。