
兵庫県明石市が市民から引き取るなどし、保管プールで飼育しているアカミミガメ【拡大】
中国ではカメのゼリー
だが、こうした取り組みを続けても、アカミミガメは池や川からなかなか減らないといい、明石市の担当者は「隣接する自治体との広域的な取り組みも必要だ」と話す。
アカミミガメをめぐっては、韓国やヨーロッパでは既に輸入が規制されているが、日本では現在も毎年10万匹前後が輸入され続けている。環境省は27年7月、今後の取り組みを考える「アカミミガメ対策推進プロジェクト」を設定した。32年をめどに、アカミミガメを特定外来生物に指定する方向で検討している。
特定外来生物に指定されると、飼育や輸入が原則禁止となる。現在国内で飼われているとみられるアカミミガメは約180万匹。規制されることになると、これだけの数が野に放たれることになるのだろうか。
須磨海浜水族園の元園長で、岡山理科大の亀崎直樹教授(60)は「すべてを駆除するのは現実的に難しい。守りたい場所を選別して数を減らすことが必要だろう」と指摘。中国ではゼリーなどにしてカメを食べる風習があるといい、「捕獲したカメを中国に輸出する販路ができれば」と提案している。
ただ、カメをカレーにしたNPO法人によると、アカミミガメは食べることにできる身が少なく、コストが高いなど課題もあった。「手間がかかり過ぎて実用的ではなかった」と同法人の緒方信也理事長。やはりアカミミガメの駆除は難問のようだ。