「カメ食べる中国人がターゲット」 増殖ミドリガメ輸出計画…レトルトカレーも (5/5ページ)

兵庫県明石市が市民から引き取るなどし、保管プールで飼育しているアカミミガメ
兵庫県明石市が市民から引き取るなどし、保管プールで飼育しているアカミミガメ【拡大】

  • 本山尚義さんが開発したアカミミガメのレトルトカレー
  • カメの保管プールを清掃する職員=兵庫県明石市大久保町
  • アカミミガメのレトルトカレーを手にする本山尚義さん=神戸市東灘区
  • 目の後方に鮮やかな赤色の帯があることが名前の由来になっているアカミミガメ=兵庫県明石市
  • 目の後方に鮮やかな赤色の帯があることが名前の由来になっているアカミミガメ=兵庫県明石市大久保町の明石クリーンセンター

 中国ではカメのゼリー

 だが、こうした取り組みを続けても、アカミミガメは池や川からなかなか減らないといい、明石市の担当者は「隣接する自治体との広域的な取り組みも必要だ」と話す。

 アカミミガメをめぐっては、韓国やヨーロッパでは既に輸入が規制されているが、日本では現在も毎年10万匹前後が輸入され続けている。環境省は27年7月、今後の取り組みを考える「アカミミガメ対策推進プロジェクト」を設定した。32年をめどに、アカミミガメを特定外来生物に指定する方向で検討している。

 特定外来生物に指定されると、飼育や輸入が原則禁止となる。現在国内で飼われているとみられるアカミミガメは約180万匹。規制されることになると、これだけの数が野に放たれることになるのだろうか。

 須磨海浜水族園の元園長で、岡山理科大の亀崎直樹教授(60)は「すべてを駆除するのは現実的に難しい。守りたい場所を選別して数を減らすことが必要だろう」と指摘。中国ではゼリーなどにしてカメを食べる風習があるといい、「捕獲したカメを中国に輸出する販路ができれば」と提案している。

 ただ、カメをカレーにしたNPO法人によると、アカミミガメは食べることにできる身が少なく、コストが高いなど課題もあった。「手間がかかり過ぎて実用的ではなかった」と同法人の緒方信也理事長。やはりアカミミガメの駆除は難問のようだ。