原田明夫氏(はらだ・あきお=元検事総長、弁護士)6日、肺炎のため死去、77歳。前夜式は14日午後5時半、葬儀・告別式は15日午前11時、東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻、朋子(ともこ)さん。
東大法学部卒業後の昭和40年任官。法務事務次官、東京高検検事長などを経て平成13年に戦後23代目の検事総長に就任。在米日本大使館1等書記官時代には、ロッキード事件で日本の法務・検察と米司法当局との橋渡し役を務め、前例のない嘱託証人尋問の実現に奔走した。
検事総長在任中、鈴木宗男元衆院議員があっせん収賄罪などで起訴された事件の捜査を指揮。14年には大阪高検公安部長(当時)の収賄・詐欺事件の監督責任を問われ、戦後初めて検事総長として戒告処分を受けた。