名選手の死で浮上した道交法改正問題 深刻なイタリアの自転車事情 (2/3ページ)

 どこに現実味があって怖いか?

 多くの自転車の事故は、自動車が自転車を追い抜く時の接触事故である。即ち、道の幅が問題になる。「道路の文化的な幅」である。

 本来の物理的な道幅は十分にある。しかし、一歩通行の道であっても両側に縦列駐車されていることが少なくない。

 前述したように「規制のかからない路上駐車」は減った。勝手にどこでも好きに駐車できるスペースが減り、周辺住人による路上駐車可能な車両登録や有料路上駐車のシステムが整備された、ということである。

 自動車と自転車が安全に並行して走るに相応しい幅が確保されたわけではない。

 しかも車を縦列駐車した後、ミラーで後方確認せずに突然にドアを開けるドライバーが減っているか?と言えば、そうではない気がする。それも自宅のガレージに車を止めた時のようにポーンとドアを開ける輩が少なくない。特に暖かくなると、そういうシーンに遭遇する。 

 よって縦列駐車された車の運転席に人影が見えるかどうか。これに目を凝らしながらペダルをこぐ羽目になる。

 一方、ドライバーは運転中にスマホで通話やメッセージに励み、注意散漫になっているケースが相変わらず多い。そういう信用ならぬ車との接触を避けようとの自衛本能が働ければ、路上駐車側に寄る。同時に、突然に開くドアにも気を配る。

 そして歩道を走れば警官や歩行者に注意される。八方ふさがりだ。

「1.5メートル」に集約される文化的問題

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