「ゲノム編集」技術、30年前の日本の研究寄与 特殊なDNA配列発見 石野良純・九州大教授 (2/4ページ)

2017.6.1 22:22

クリスパーの役割
クリスパーの役割【拡大】

  • 石野良純氏(右)と指導教官だった中田篤男氏=昭和61年

 石野氏は、放射性リン酸塩を使って「G」「A」「T」「C」という塩基配列を読み取った。

 地道な作業だった。暗室でフィルムを現像液に浸し、1つずつ配列を確認する。不鮮明な画像に手を焼いた。石野氏が配列を読み上げ、中田氏がコンピューターに打ち込む。2人並んで机の前に座り、熱中した。

 「1日15時間閉じこもっても、読めるのは300~350くらい。今は蛍光による自動装置で、結果をコンピューターのディスプレーに表示できますが、当時は全て手作業でした」

 DNAのある部分に「CGGTTTA…」という配列が、規則正しく繰り返されていることに気付いた。同じ配列は5回、繰り返されていた。

 「あまりにもきれいに並んでいる。何か意味があるんだろう」

 直感した。だが、生命活動に何の意味があるかは、分からなかった。

 昭和62(1987)年、中田氏ら研究チームのメンバーと、酵素「IAP」に関する論文を発表し、繰り返し配列のことも記した。石野氏はその後、米エール大に赴任し、別の研究に没頭した。奇妙な配列のことは忘れた。

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