【松本真由美の環境・エネルギーDiary】水素大量貯蔵・輸送実現へ大幅前進 (4/5ページ)

2017.6.5 05:00

メチルシクロヘキサン
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  • 千代田化工建設の子安オフィス・リサーチパークにあるSPERA水素デモプラント(同社提供)

 ◆コスト面でもメリット

 --水素供給インフラ整備に向けた課題は?

 「水素が従来の燃料と比べてまだコストが高いことが課題の1つとして挙げられます。しかし海外から水素を大量に調達することは、コスト面でもメリットがあります。コスト低減には、需要面から火力発電用の燃料(混焼あるいは専焼)として水素を使う、水素発電の実現が求められます。また、現在、当社ではNEDOからの受託(16~17年度)で“水素ステーション向け小型脱水素装置開発”を実施していますが、これが全国の水素ステーションに併設できれば、燃料電池自動車(FCV)への燃料供給の普及とコスト低減の相乗効果が期待できます」(中田氏)

 16年3月に改訂された政府の“水素・燃料電池戦略ロードマップ”では、FCVを2020年までに約4万台、2025年までに約20万台導入し、水素ステーションを20年度までに約160カ所、25年度までに約320カ所設置することを目指しています。20年代後半での水素発電と大規模な水素供給システムの確立を目指し、30年ごろには水素発電の本格導入を見据えています。「世界を取り巻くエネルギー問題や地球温暖化問題に目を向けると、その課題解決を見据えた技術開発が求められています。20年の東京五輪・パラリンピック開催時には、海外の人たちにも千代田化工が提案する水素供給ネットワークの新しいモデルを見てもらいたいと思っています」(大島氏)

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