「仕組まれた恋愛だった」
「3万円で結婚できました」。都内でベンチャー企業を経営する仁田坂淳史さん(31歳)は昨年末、ペアーズを利用し始めて3カ月目に出会った女性と結婚した。
ペアーズを使うようになったきっかけは、30代に差しかかり結婚を意識した恋愛がしたいと思い始めたからだ。「数社のサービスを利用してみて、自分と合いそうな方が多く、課金しなくても成果が出そうなペアーズにしぼりました」(仁田坂さん)。いまや10以上もあるマッチングサービスのほとんどは無料で登録ができるが、課金することでメッセージが送れる、複数人とマッチングする機会が増えるといったオプションを各社が設けている。
さらに、仁田坂さんは1デート当たりの課金コストを下げるために、膨大な調査分析を重ねた。「女性と違い、男性側ってなかなか異性とマッチングしないんです。マッチング後、いい雰囲気でやり取りを重ねていても、途中で連絡が途絶えることは日常茶飯事。デートまでにそれなりの時間的・金銭的コストがかかる。そこで、まずは複数のマッチングサービスを始め、約300人分の男性のプロフィールを分析しました。清潔感のあるプロフィール文章を研究し他の人が送らない、目を惹くメッセージをテンプレート化することでマッチング精度を上げました」(仁田坂さん)
その結果、1回のデートに至るまでのコストを、研究前にかかっていた1万円から3500円程度に下げることに成功。1回のデートに1万円かかっていては何人もの女性に会うことも難しいが、3500円に下げられたことで複数回のマッチングを行うことができた。後の奥様となる“運命の女性”と出会う前に、ペアーズを介して約10人とデートしたことから、「“たった3万円の投資”で結婚できた」というわけだ。
「運営企業のエウレカにも興味がありました。他の企業と違い、人工知能(機械学習)をちゃんと使っているところが面白いと思ったんです」と仁田坂さんは続ける。「実は、プロフィール画像を見た第一印象では、妻と私、お互いピンとこなかった。ぼくに『いいね』をくれた妻ですが、ぼくの顔は別にタイプじゃなかったそうです。ただ、趣味や住む場所、考え方に共通点が多く、 “相性が良い”とアプリ内で表示されていたのと、メッセージのやりとり頻度や内容がちょうど良かった。実はこれ、たまたまではなくて、“仕組まれた”恋愛だったんですけど」(仁田坂さん)