海外からの評価は京都よりも上 福岡の人口がどんどん増え続けている理由 (4/7ページ)

 それは天神だけでなくお隣の博多も含めてです。天神と博多はよく比較されますが、実際は互いが連携してやっています。全体では手を繋ぎ、街づくりではそれぞれが先頭を競い合う。そうして全体の質を高めているのです。

(左)多くの人で賑わう天神地下街。(右)西鉄の福岡(天神)駅。1日の平均乗降人数は13万人を超える(PRESIDENT Onlineより)

(左)多くの人で賑わう天神地下街。(右)西鉄の福岡(天神)駅。1日の平均乗降人数は13万人を超える(PRESIDENT Onlineより)

 西鉄では昨年、天神、博多、ウオーターフロントエリアを周遊するBRT(バス高速輸送システム)構築に向けた取り組みの1つとして、連節バスの運行を開始したが、それも福岡全体の回遊性を高める努力の一環だ。それを始めた倉富代表は13年の代表就任の翌年に、「まちに、夢を描こう。」の企業メッセージを発表。16年からの中期経営計画の中では「福岡のまちの発展をけん引するとともに、グローバルビジネスを拡大し成長する」とのビジョンを掲げている。

 その計画どおり、西鉄は天神の開発だけでなく、ベトナムのホーチミン市に大規模な分譲マンションと戸建て住宅の複合事業に乗り出し、インドネシアでの大規模な開発にも参画。また韓国のソウルや釜山にホテルを開業し、20年にはバンコクにも開業予定だ。

 --福岡の開発と同時に海外展開に挑む狙いは何か。アジアの街づくりと国内事業とのバランスは?

 【倉富】福岡が元気といっても、北部九州だけを相手にしていては経営基盤として弱い。会社をより発展させるために域外展開をしっかりやるということです。その場合、当社から見て大陸はとても近い。海外の街づくりでは福岡で培ってきた、運輸事業を主体とした地域密着型の街づくりの経験を生かし、そこでレベルアップしたものを福岡にフィードバックするという相乗効果を狙っています。そうやって段階的に福岡をアジアの先進都市にしていきたい。

インバウンドの増加が課題