高須院長を挑発した男の愚かさ ネットの「謝ったら死ぬ病」は身を滅ぼすだけ (2/4ページ)

高須クリニックの高須克弥院長(宮崎瑞穂撮影)
高須クリニックの高須克弥院長(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 過去のツイートを見ると、普段からAは従軍慰安婦問題について言及していただけに、「慰安婦」の意味は理解しているはずだ。それがあろうことか「ねぎらいあう女性」の意味で「慰安婦」という言葉を使い、その関係性が羨ましいといった文脈にすり替えたのである。「慰安」という言葉は「慰安旅行」以外ではもはや使われない言葉になってしまった。あまりにも「慰安婦」がもたらす負のイメージが強いからである。

◆ここで謝罪していたらよかった「謝り時」

 この段階でAの元には批判が殺到していたが、途中から自身の年収は100万円前半(おそらく「100万円台前半」だろう)で、88歳になる寝たきりの父親がいるなどとツイートし、今度は泣き落とし作戦に出始めた。こんな状況に追い込まれるのであれば、Aはすぐさま謝るべきだった。実際に高須氏は11日、「その場で謝罪チャンスは与えた。真摯に謝罪したとは認められず、(中略)専門の弁護士に依頼なう」とツイートしている。高須氏が7日に「すぐに謝罪しろ」と言った時点で次のように返事しておけば、おそらく高須氏はAを許していたと思うのだ。

「高須先生、先生が大切に思っていらっしゃる西原理恵子さんのことを『慰安婦』扱いをしてしまい本当にごめんなさい。大失言でした。自身の浅はかさを深く反省するとともに、自分の吐いた言葉に今後は責任を持とうと痛感しました。件のツイートは削除するとともに、改めてお二人に深くお詫び申し上げます」

 しかしAは素直に謝ることなく、なんとか自己正当化を図ろうと躍起になった。しかも「慰安婦」という言葉の解釈についてこだわり、くどくどと弁解しているが、論点はそこではなく「高須氏が大切にしている西原氏を侮辱した」ということだけだ。Aは上記のように謝罪をしたうえで、しばらくツイッターを自粛すると宣言しておけば、騒動勃発から9日経ってもなかなか炎上が鎮火しない、という状態にはならなかったのだ。そう考えると「謝り時」というのは重要だと感じ入る。

激怒する人の機嫌を直した謝罪