高須院長を挑発した男の愚かさ ネットの「謝ったら死ぬ病」は身を滅ぼすだけ (4/4ページ)

高須クリニックの高須克弥院長(宮崎瑞穂撮影)
高須クリニックの高須克弥院長(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 嶋さんにこの時の真意を聞いた。「Bさんの原稿、理解できるし、そこまでひどくないじゃないですか」と。すると嶋さんは「いやぁ、そうはいっても怒っている人がいたら謝らなくちゃいけないよなぁ……」と言った。そしてこう続ける。「謝って済むんだったら、謝った方がいいんだよ」。

◆「謝ったら死ぬ病」は友人も失う

 「謝ったら死ぬ病」にかかっている人は、こうした判断ができない。時には「利」だけで判断して謝罪をしてしまった方が、ものごとがすんなりと終わるかもしれない。心にもない謝罪をするのはプライドが許さないというのは無意味である。謝るだけだったらタダだ。

 あと、客観的に見て自分に非があるのが明白な場合は何よりも早く謝罪を。本稿で紹介したAはどう好意的に見てもAに非がある。ここでどう体裁を取り繕おうとしても、無駄な悪あがきをしていてみっともないやつだと思われて終わる。往生際が悪いとさらに印象が悪くなるだけだ。

 最後にもうひとつ、「謝ったら死ぬ病」の人は友人を失うこともあると思うので、ご注意を。

【プロフィル】中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)ネットニュース編集者
PRプランナー
1973年東京都生まれ。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ではCC局(現PR戦略局)に配属され、企業のPR業務に携わる。2001年に退社後、雑誌ライター、「TVブロス」編集者などを経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『謝罪大国ニッポン』『バカざんまい』など多数。

【ニッポンの謝罪道】はネットニュース編集者の中川淳一郎さんが、話題を呼んだ謝罪会見や企業の謝罪文などを「日本の謝罪道」に基づき評論するコラムです。更新は原則隔週水曜日。

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