大リーグでは「野球を見るスタジアム」ではなく、「野球も楽しむボールパーク」となって久しい。日本でも福岡ソフトバンクや横浜DeNAがそれぞれ本拠地スタジアムを支配下に置き、ボールパーク化を進めている。東北楽天も所有者の仙台市から管理許可を得て、周辺環境の整備に取り組んでいる。
日本ハムは年間15億円を支払っているものの、札幌ドームでは店子(たなこ)に過ぎない。場内の看板広告や飲食の売り上げの大半は収入とならず、観客サービスに向けた客席の改善なども独自に行えない。選手の故障につながる人工芝改修もままならない状況下、構想が生まれた。
スポーツ施設を中核とした集客構想は、いま盛んに吹聴される「スポーツによる地域創成」のモデルともなろう。
総事業費は500億円とも600億円とも見込む。親会社の日本ハムは、2017年3月期の連結売上高が1兆2022億円と世界屈指の食品会社である。しかし、総事業費は連結営業利益538億円に匹敵する。大企業といえども、冒険といっていい。
球団と親会社、広告代理店最大手の電通が共同出資して準備会社「北海道ボールパーク」を設立。23年の開業に向けて各方面の協力を仰ぎ、具体化策を推進していく。