落書き、嵯峨嵐山の竹林など京都の名所で深刻 立ち入り禁止区域に侵入、問われる観光マナー (2/3ページ)

英語などの落書きが確認された竹。すぐそばの散策路を観光客が乗った人力車が駆け抜ける=5月17日、京都市右京区
英語などの落書きが確認された竹。すぐそばの散策路を観光客が乗った人力車が駆け抜ける=5月17日、京都市右京区【拡大】

  • 竹林内に新たに掲示された貼り紙。目立つ掲示物は景観を乱すというジレンマを抱える=5月17日、京都市右京区

 間近で竹を見られるよう整備された散策路の入り口には、日本語のほか、英語と中国語で落書きやロープを越えて竹林へ侵入することを禁止する看板を掲示していた。落書き判明後、注意を促す貼り紙を増やしたが、市の担当者は「風情ある景観を大事にしているので、目立つ看板はかけられない」とこぼす。

 撮影に気を取られ

 一方、29年度に来場者数が過去最多の244万人を記録した世界遺産・二条城(京都市中京区)。数年前から、庭園の立ち入り禁止区域や撮影禁止の国宝・二の丸御殿内で撮影する来場者が目立ってきている。

 管理事務所は「日本人観光客が違反しないわけではないが、外国人が多い」と困惑。28年に案内標識を一新し、英語、中国語、スペイン語など7カ国語で禁止事項を表示し、二の丸御殿内には、外国語が話せるスタッフを常駐させている。

 マナー違反の背景には、注目を集める写真を投稿するSNS(交流サイト)の普及などもあるとみられる。数千本の鳥居が並ぶ光景で有名な伏見稲荷(いなり)大社(同市伏見区)では、参拝しないまま撮影のために一目散に鳥居へ向かう観光客も多い。担当者は「大社は神様が鎮座する神聖な場所。本殿を参拝した後に境内を巡拝するということを理解して」と呼びかける。

「良識ある行動を」