【論風】国難論議皆無の国会に失望 マサチューセッツ工科大学客員教授・庄子幹雄 (3/3ページ)

衆院本会議で内閣不信任案を提出し趣旨弁明を行う立憲民主党・枝野幸男代表。議場には空席が目立った=20日午後、国会(春名中撮影)
衆院本会議で内閣不信任案を提出し趣旨弁明を行う立憲民主党・枝野幸男代表。議場には空席が目立った=20日午後、国会(春名中撮影)【拡大】

 しかし、与党、野党の質疑時間が2割、8割となっている割り振りの現状では、将来の国難に対し、どう対処すべきかの論議に焦点を当てることは極めて困難。筆者の属する学会では発表の場を持てなかった会員にはおのおのの研究発表テーマを会場に掲示する方法がとられる。国の将来を考える絶対多数の与党議員に2割の時間配分しか与えられない現在の国会では会期延長でも中身の全く乏しい質問を繰り出す野党の宣伝の場になるに過ぎない。何卒、将来のわが国の諸政策を論ずるにふさわしい人数比割り振りの場にしてもらいたい。会期延長に伴い貴重な税金が支払われる。6議席増などを持ち出す与党もどうかとは思うが…。

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【プロフィル】庄子幹雄

 しょうじ・みきお 東大農卒、1961年鹿島入社。2005年同社副社長退任。元日本計算工学会会長。07年NPO法人「環境立国」理事長。1996年から米ユタ大学名誉教授、2006年から現職。元経団連環境委員会部会長。元経済同友会諮問委員会委員。オリックス顧問。芝浦工業大学客員教授。京都大学工学博士。82歳。宮城県出身。