幻の「出石鉄道SL」、原寸大段ボール模型で復元へ 新たな観光資源となるか (1/4ページ)

出石鉄道の蒸気機関車「6号」(豊岡市商工会青年部出石支部提供)
出石鉄道の蒸気機関車「6号」(豊岡市商工会青年部出石支部提供)【拡大】

  • 段ボールを使った蒸気機関車復元に挑む青年部会員ら=豊岡市出石町
  • 出石鉄道で活躍した蒸気機関車「6号」の4分の1サイズの段ボール模型

 埋もれていた歴史を掘り起こすことは好奇心を刺激する。兵庫県北部の観光地、豊岡市出石町で、100年前に誕生し戦時中に運行休止した「出石鉄道」の蒸気機関車を原寸大の段ボール模型で復元する計画が、地元の人たちの手で進んでいる。9月に完成予定という。同町は近畿のそば処(どころ)と知られるが、鉄道路線があったことを知る人は少ない。手作りのSL模型が歴史ロマンを掘り起こし、新たな観光資源となるか。

 復元に取り組んでいるのは、同市商工会青年部出石支部の会員たち。今年が同支部創立50周年となるのに合わせ、記念事業を検討していたところ、「出石鉄道」の設立100周年にあたることを知り、2年前から復元の構想を温めてきた。「過去から未来を見つめよう」との思いから、「出石みらい鉄道」プロジェクトと名付けた。

 まず参考にしたのは、平成22年発刊の「出石鉄道-二千人の株主が支えた鉄道」(安保彰夫著、ネコ・パブリッシング刊)という記録本。そこに、今回復元することになる蒸気機関車「6号」の手書きのスケール図があった。ところが、左側面から見た寸法を大まかに記しただけの図で、全体像がわからない。

 そんなとき、京都府与謝野町内を走っていた加悦(かや)鉄道(昭和60年に全線廃止)の機関車が「兄弟車」だったと知り、保存されている同町まで出向いて実測、復元の資料にした。

 また段ボールを機関車のパーツに加工する技術については、福岡県在住の段ボール工芸作家を訪ねてアドバイスを受けた。

悲運の鉄道