相:海外の人とコミュニケーションを取るのが、純粋に楽しいからです。日本人同士だと、なかなか本音で話しにくいものですが、海外の人は違います。本音をバシバシ言うし、歯に衣着せずに批判も言うけれど、今まで気付かなかった視点を得られるし、刺激を受けるんです。前職では、相手に合わせ、周りに合わせて、自分を抑えながら頑張り抜いてきました。だから今度は、海外文化に触れられる環境で刺激を受けながら、自分を殺すことなく、イキイキ働きたいと思ったんです。
D:なるほど。そう言われたほうが納得感がありますね。「このような環境で、仕事がしたい。だから、得意の読み書きを活かせる貿易事務を志望しました。ゆくゆくは、海外に関わるどんな仕事にもチャレンジし、スキルアップしていきたい」と伝えれば、立派な志望動機になります。ぜひこれを、書類の段階で書いておきましょう。先ほどのように「今の力が活かせる範囲で…」などと言われると、森尾さんの年代の最大のウリであるポテンシャルが伝わりませんからね。今は会話に不安を感じていても、入社後にどんどんいろいろなことに挑戦して成長していきたい!という意欲を伝えることが大切ですよ。
相:…成長したいという思いはもちろんあるのですが…実はそれを言葉にするのがすごく不安なんです。成長するためには、また過酷な仕事に耐え、乗り越えなければいけないのではと思うと、本当にこわくて…。またあんな毎日を経験するぐらいならば、成長したくないとすら思ってしまいます。