臨床心理士、カウンセラー
向後善之氏
石油会社でエンジニアとして勤務した後、40歳で退職。アメリカ留学し、California Institute of Integral Studies(CIIS)で統合カウンセリング心理学修士号取得。同大学院修了後、現地でカウンセラーとして勤務した後、帰国。現在はカウンセリングオフィス「ハートコンシェルジュ」でカウンセリングを行うほか、アライアント国際大学で臨床心理学を教えている。著書に『人間関係のレッスン』(講談社現代新書)など。
思考・行動変革トレーニングのプロ・木村英一氏に聞く
■苦手な人と「こういう関係になりたい」と目標設定する
ストレスには2種類あります。いいストレスは,行動を促す原動力になる、「パワーに変えられる」ストレスです。一方、悪いストレスはやる気を削ぎ、心身に多大なダメージを与えます。後者の悪いストレスは、場所を変えればなくなるわけではありません。一度乗り越えていかない限り、どこにいても繰り返し起こるものなのです。
人間関係のストレスの場合は、ストレスを感じている相手との関係において「こうありたい」という目標を設定しなおすことが、一番の原因追及のためのヒントになります。例えば上司と関係が悪くなり始めた場合、「どういう関係になればいいのか」を考えてみるんです。「朝、あいさつをして、返してもらえるような関係になる」といったことで構いません。目標設定できたら、「なぜ今あいさつできる関係になれないのだろう」ということを深く考えてみましょう。今、関係が悪化している原因が見えてくるはずです。