“草食男子”風の彼らは、ツアーバスの中でも「お前、昼の犬ぞりのにおいがまだする」などとふざけあい、情緒めいたものは皆無。オーロラを見た瞬間こそ「おぉぉ」「すげー」と感動の声が漏れたが、数十分もすると「おまえ、まだここにいる?」「寒くなってきた」「この後どうするんだろう」と撤収モード。別な撮影場所に移り、降り注ぐようなオーロラを目にしても明らかに食傷気味な様子で、大自然の神秘も彼らには荷が重かったのかもしれない。
中国人は「見た証拠」重視?
「日本人と対照的なのが中国人」と、ヴェーディンさんはいう。オーロラを前に、取りつかれたように大騒ぎするのだとか。「まずオーロラの写真を撮り、次にオーロラと自分の写真を撮る。そして、オーロラを見た記念となる品を片っ端から買っていく。ここに来たという証拠写真のためか、僕との写真もみんな撮りたがるんだ」と笑う。
一緒に話を聞いていたロシアからの女性観光客は、「ロシア人も大騒ぎするところはよく似ている。でも、中国人は負けず嫌い。帰国後、オーロラを見たと自慢できるあらゆるものを持って帰るのでしょう」と同調していた。写真を撮りまくるのは日本人観光客のステレオタイプと思っていたが、今はそうでもないらしい。実際、オーロラツアーで一緒になった中国人観光客は我先に写真を撮っていた。