柏原康夫会長主催で開かれる、京都銀行の読書勉強会「画竜塾」=京都市下京区(京都銀行提供)【拡大】
つまりは「人づくり塾」 会社の大きな財産に
円安、インフレに振れれば、確かに輸出産業や製造業には追い風になる。しかし、輸入産業や内需産業にとってはどうなのか。柏原会長は「本当にそれが正しいのかどうかを、幅広い視野から考えることが大切」と振り返る。
本を読んで、単に意見を闘わせるのではなく、それを元に自分で考え、議論することこそが、この塾の本当のねらいである。議論すればするほど、お互いの理解も深まる。
そうすれば、「あのときのあの本」を通して、幹部の間になにがしかの“つながり”のようなものが生まれ、それは組織の一体感や経営にとって、目に見えない大きな財産になる。
画竜塾は、つまりは「人づくり塾」なのだ。
「経営は勘。情報や知識を元に直感力が備わり、決断力も養われる。そして常識ではやらないことでも、自分の信念でできると確信したときには、その常識を打ち破る突破力が生まれる。画竜塾を通して、この3つの力をつけてほしい」と柏原会長は幹部にエールを送る。(中山玲子)
◇会社データ◇
本社=京都市下京区烏丸通松原上る薬師前町700
創立=昭和16年
事業内容=金融業
預金・譲渡性預金=6兆7491億円(平成24年9月末現在)
貸出金=4兆876億円(同)
従業員数=3483人(同)