さらに、「コミュニケーション能力」は下記の3つに分類されると考える。
(1)話す力
「話す力」とは、自分の考えや思いを相手に分かりやすく伝える力のことである。就職活動でいうと、面接やグループディスカッションなどで発揮されるスキルだ。学生は、この「話す力」を最も鍛えたがる。なぜなら、多くの学生が「コミュニケーション能力=話す力」と思い込んでいるからだ。しかも、話せるようになるという結果がついてくるので分かりやすい。一方で、下記で説明する「聴く力」や「読む力」は、ほとんどといっていいほど重視していない。コミュニケーション能力は、決して「話す力」だけではないことを理解する必要がある。
(2)聴く力
「聴く力」とは、人の話をただ聞くのではなく、注意を払って、より深く、丁寧に耳を傾ける力のことである。しばしば、傾聴力といわれることもある。この「聴く力」が弱い学生が非常に多い。就職活動で例えるのであれば、説明会や面接のシーンで現れることがある。説明会であれば、司会者が会社の話をしているにも関わらず、傍観者になってしまい単に話を聞いているだけの学生がほとんどである。