大和ハウス工業人事部では、ラトビア出身のアンティポヴァ・ダナさん(左)と、西村昇主任が熱心にコミュニケーションをとる=大阪市北区【拡大】
マニュアルでは、外国人社員の活躍には普段からの密なコミュニケーションが大切と指摘。「何しとんねん」と上司に言われて縮み上がった外国人社員の例を挙げ、方言やカタカナ言葉、慣用句ではなく、「わかりやすく前向きなアドバイスを」とアドバイスしている。
このほか、「時間厳守、5分前集合」や、会ったことがない相手にも「お世話になっております」で始まる挨拶文など、日本独特のビジネスマナーも「指導、都度確認が必要」と指摘。宴会での座席や女性へのお酌要求も「パワハラと受け止められる」など、注意を呼びかけている。
マニュアル作成を進めている7社は、外国人や女性、障害を持つ人が気持ちよく働ける組織について考える「ダイバーシティ西日本勉強会」のメンバー。いずれも外国人の採用に力を入れており、パナソニックでは、平成12年に35人だった国内採用の外国人社員が現在は約300人に増えている。