大和ハウスグループの日本住宅流通(大阪市)が11月から始めた「相続税納税支援サービス」を紹介するパンフレット(西川博明撮影)【拡大】
住友不動産販売も三井住友銀行と連携し、今年8月から首都圏で、融資額の上限を3億円に設定し、相続税の立て替え融資サービスを始めた。9月以降は関西、名古屋圏でも同様のサービスを拡大している。
東急リバブルは今年7月から首都圏のみで、融資額1億円を上限に立て替え融資を行うサービスを始め、問い合わせは「増えてきている」(同社)という。関西での展開は検討中といい、今後の商機拡大を虎視眈々(たんたん)と狙う。
一方、積水ハウスは、アパートなどの賃貸住宅を経営すれば「相続時の課税対象額が圧縮できる」という形で、遺産相続の“節税”についての指南を行い、新たな住宅の建設需要を掘り起こそうとしている。今後、支援サービスの形はさらに進化しそうだ。(西川博明)