PMDDは、イライラ感や不安感が強かったり、怒りっぽくなり、感情のコントロールができなくなったりなど不安系の症状が強いのが特徴だという。体に起こる症状では、食べ過ぎたり、異様に眠くなったりする。体が膨らんでいるように感じる人もいるという。「月経前以外の時期には症状が治まり、普段通りの生活が営めるのが他の鬱病との大きな違い」と山田教授。
PMDDの原因はまだ明らかになっていない。だが、女性ホルモンの一種、プロゲステロンかその代謝産物のいずれかの働き掛けで、情動や食欲、睡眠などをコントロールするセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が減少することで引き起こされるとみられている。山田教授は「PMSの場合はセロトニンの減少量がPMDDに比べて少ないため、症状が軽くなると考えられている」と説明する。
PMDDと診断されたある女性は、月経の10日程前からイライラ感が始まり、月経前日にピークに。情緒が不安定になり、夫や職場の同僚、上司とすぐに口論となるが自制がきかず、仕事や家事でミスを連発。睡眠は十分なのに昼間も眠く、過食がちに。しかし、月経が始まった次の日には症状がほとんど消えていたという。