疑似店舗で手打ちうどんに挑戦する新入社員(グルメ杵屋提供)【拡大】
「現場で専門的な調理技術を求められることはありませんが、厨房(ちゅうぼう)に立つこともある以上、基本は知っておくべきです」。調理全般を学ばせる意義について、椋本社長はこう説明する。基本を知れば、ネギの切り方ひとつで、なぜおいしくなるのかが分かる。それは物事の良しあしには必ず理由があるという理解や、誰かに教える際の基準にもなると、椋本社長は考えている。
1年の研修を終え、筆記、技術、面接でテストし、バランス良く全項目をクリアした合格者だけが晴れて店長になれる。初年度の合格者は研修受講者26人中4人と2割に満たなかったが、その後は18人中9人、16人中8人と半数に達している。「店長手当て」も他の店長と同様に支給。利益を生まない研修中の1年を考えても、新入社員に対する投資意欲の大きさが分かる。