閉経後に高まる危険、女性もかかる睡眠時無呼吸症候群 (3/4ページ)

2013.12.15 14:21

 専門医療機関で

 閉塞型SASの主な症状は日中の眠気以外にも、狭い気道を空気が通るときに咽頭が振動して生じるいびき、倦怠(けんたい)感、不眠、寝汗、夜中に何度もトイレに行くなどがある。重症化し、無呼吸や低呼吸(呼吸が浅くなる状態)の頻度が高くなると、心臓や血管に負担がかかり、高血圧や糖尿病、脳梗塞などの生活習慣病を引き起こす可能性がある。

 確定診断は専門の検査施設に一晩入院し、睡眠状態を調べて行う。睡眠障害には、睡眠中に手足がむずむずして眠れなくなる「むずむず脚症候群」などさまざまな種類があるため、脳波を細かく計測し、正確に診断することが重要だ。

 治療法には、鼻マスクとホースを装着して空気を気道に送り込むCPAP(シーパップ)療法や口腔(こうくう)内装置を使う方法などがある。こうした治療を受けるには専門の医療機関で受診する必要があり、日本睡眠学会が全国約440人の睡眠医療認定医を認定している。

 白浜院長は「家庭と社会の両方で役割を担っている女性は自分の時間が少なく、男性に比べると受診に消極的。だが、SASは夜間突然死とも因果関係のある怖い病気。眠気や集中力、気力など日中のコンディションが変わってきたらSASを疑ってほしい」と話している。

減少傾向にある睡眠時間

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