【ニッポンの力】残業減らし「量」から「質」へ 人口減少時代の働き方改革 (3/5ページ)

2014.1.12 20:00

OECD加盟34カ国の時間当たり労働生産性

OECD加盟34カ国の時間当たり労働生産性【拡大】

 13年度の月当たりの残業時間は22.4時間に減る見込みだ。中井戸氏が就任する前の08年度よりも12時間以上の削減となる。「早く帰ることで毎日リフレッシュして判断力が上がる。定時で終わらせるため集中力も高まる」。古森明人事企画部長は実感を込めてそう話す。13年4~9月期の営業利益は前年同期比5.3%増となり、年度全体では2桁増を見込むなど業績へのマイナス影響は全くない。

 副産物もあった。離職率は半減し、育児中の社員から「残業がないなら」と時短勤務を見直し、定時を選ぶ人が出てきた。2人目の子供を産むケースが増え、女性社員の出生率が上がった。働き方を見直した結果、日本が抱える課題がSCSKでは解決に向かったのだ。

 「今までの制度で一番、社員に評判がいい」。13年10月から試行している朝型へのシフトを、伊藤忠商事の垣見俊之企画統括室長はこう言い切る。午後10時以降の深夜残業を禁止し、早朝(午前5~9時)勤務の割増金を25%から50%に引き上げた。午後8時以降も原則禁止で、理由を申請しないと認められない。「疲れていない朝の方が能率が上がる」という岡藤正広社長の考えが導入の発端。残業分の仕事は翌朝に回す。

「かけ声だけでは習慣は変わらない」

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