原点回帰
梅酒人気で造り手が広がり、地酒で漬ける酒蔵が増えている。漬け込む酒は、果実酒では一般的なホワイトリカー(甲類焼酎)のほか、蒸留酒の乙類焼酎やブランデー、醸造酒の日本酒、ワインなども使われる。
「梅酒に明確な定義はない」と指摘するのは、梅酒コンサルティング「ブルーダイヤファクトリー」代表で、「梅酒ソムリエ」の金谷優さん。金谷さんによると、ここ数年は梅を少なくして酸味料を使うことで原価を抑えた製品が増え、消費拡大につながった。しかし、ブームが落ち着き、その年収穫した梅と酒と砂糖で漬ける梅酒への「原点回帰」が起きている。業界では日本酒の定義や分類のように種類を整理しようという機運が盛り上がっている。
金谷さんは「特に海外に輸出するには分かりやすく表示する必要がある。造れば売れる時代から、日本の梅酒とは何かをつくり上げる時代になった」と話している。