治療は投薬とリハビリなどの運動を組み合わせて行うことが多い。心理的な要因が関係するケースもあり、「極端な場合、家族の注意を引きたくて『痛い』と言っていることもある」(三木医師)。家族関係の問題や仕事上のストレスなどが背景にある場合には精神科医や産業医との連携も必要になる。
「痛み」は主観的なもので、客観的評価は難しい。そのため、患者が医師にうまく説明できないケースも多発している。
製薬大手のファイザー(東京都渋谷区)が昨年9月、慢性疼痛に悩む約8千人を対象に行ったアンケートによると、慢性疼痛を抱える人の74・7%が、医師や看護師に自分の痛みを言葉でうまく説明できなかった経験を持っていた。
40・1%は痛みが緩和していないにもかかわらず現在は通院していないことも判明。通院の中断理由としては、「治療効果に対する不満」が75・2%と最多。「原因が解明されない」との不満も43・6%に上った。