乗客10人に対して40人以上の乗務員がいるうち、女性は23歳のラティカさんたった1名だった。
一度乗務につけば最大で14泊15日の長旅になり、半月も家庭に戻れないこと。勤務時間が朝5時から乗客全員が自室に引き上げるまで(今回の場合は宵っ張りのフランス人がいたので深夜1時ごろ)と長時間になること。また近年は女性も社会進出しているとはいえ、まだまだ少数に限られることなどが理由だという。
サリーの制服から私服に着替えたラティカさんがゲストと一緒に観光に出かけると、車内はたちまち慌ただしさを増す。
ハウスキーパーがまず取りかかるのは、ベッドメイクだ。事前に交換不要と伝えない限り、基本的には毎朝シーツや枕カバーを洗い立てのものに付け替る。続いて窓を開けて空気を入れ替え、ベッドルームを掃除し、バスルームを磨いてゴミを回収する。
バーテンダーやホールスタッフは水の補充の担当だ。最大で43車両・88人の乗客全員がいっせいにシャワーを使っても水が供給できるよう、駅に停車するたびに給水車を満タンにする。